正しく使うためには
ずっときれいに使う方法と手入れのコツ
ランドセルそのものの品質に問題がなく、また子どもの体にもぴったりフイットしたものを購入しても、その使い方が悪かったり、日常の手入れを怠ったりしていては、せっかくのランドセルも長持ちしません。
ランドセルを末永くきれいに使っていただくためには、正しい使い方を身につけるとともに、家庭でも簡単にできる手入れや修理の方法をマスターすることです。お子さまと一緒に、正しくランドセルを使いましょう。
1.背負いひもの長さは、きちんと調節する
意外と忘れられがちなのが背負いひもの調節です。背負いひもはきつすぎても、ゆるすぎても問題です。きつすぎてはひもが体を圧迫して疲れてしまい、ゆるすぎると背負いにくくります。
ちょうどいい背負いひもの長さは、背負ったときに背中とランドセルの間に、子どもの手が一つ入るくらいのゆとりがあるくらいです。1年生と6年生のように、体格に差があれば当然ひもの長さは違ってくるため、子どもの体の成長に合わせてその都度ひもを長くするのはもちろんですが、薄着で過ごす夏と厚着になる冬でも、その長さを調節するといった、きめ細かな配慮も重要です。こまめに背負いひもの長さをチェックしてください。
2.交通安全用のビニールカバーは、最低でも週1回は取り外す
近年、全国の交通安全協会では、通学時の交通事故から低学年児童を守ることを目的に、黄色いビニールカバーをランドセルに取りつけるよう指導を進めており、1年生には、無料で配布しています。
交通安全の面からは非常に有益なこのビニールカバーですが、ランドセルにかぶせたままにしておくと、ビニールに含まれる可塑(かそ)剤がランドセルに付着して、はがそうとした時に革の表面が剥げたり、傷になったりすることも決して少なくありません。ビニールカバーは、最低でも1週間に1回(日曜日など)は取り外すようにしてください。
また、冬の教室でストーブの横にランドセルを置いたり掛けたりしておくと、熱で変形する場合がありますので注意してください。
3.マグネット錠は、止め金を併用してしっかりととめる
最近のランドセルはマグネット式の止め金が主流となり、上蓋の開閉がより便利なワンタッチでできるようになっています。そのため上蓋を磁石だけで止めている子どもをよく見掛けますが、それだけでは走った時などに外れてしまって事故にもつながりかねません。
そのためにも、マグネット錠に付いている止め金を普段から必ず締めることを忘れないでください。